心霊体験した時の話1


中学生の頃のに心霊っぽいことを体験した。丁度今くらいの季節の事だったので、ふと思い出したので書く。
中学生の頃の夏休み。仙台市でのお話。

ある日なんとなく心霊スポットに行きたくなり、友達に片っ端から電話をすると一人だけ暇なやつが居た。名前はAとしておこう。

「暇だから心霊スポット巡ったり”例のあそこ”行こうぜ!」と俺が誘うと、Aはノリよく承諾してくれた。

Aも俺も自転車が大好きなので、二人でマウンテンバイクに乗って遠出するなんてことは、けっこう頻繁にやっていた。だけどAはスピード狂なので、けっこう置いて行かれることも多い

電話を切った後にすぐ自転車にまたがりAの家に向かった。

“例のあそこ”というのは良く遊んでいる友人達とのたまり場で、水路だかなんだかよくわからんながーいトンネルのことだ。

同級生の自称霊感のある女の子によると、そこには昔死んだ姫と、姫の取り巻きがたくさん居る場所らしい。それでもそんなこと関係なくいっつも”例のあそこ”でワイワイ遊んでいた。

普通は人が通らない場所にあるので、中には灯りがなんにもなくて真っ暗でけっこう怖い。

自転車で10分もかからずAの家につき、今日何して遊ぶかの話になった。

ただ”例のあそこ”に行ってもつまらないので、今日は携帯電話で動画を撮影しながら”例のあそこ”を往復しよう。ということになった。

もともとオカルトとか心霊スポットが大好きな俺は「なんか撮れたらいいなあ」程度に思っていた。

Aの家から自転車で20~30分自転車で走り、”例のあそこ”に到着した。

トンネルの前に二人で並び、撮影の準備をする。と言っても自転車で走りながらAが携帯電話で動画を撮るだけなので、俺は何もすることがない。

準備はすぐ終わった。

「じゃあせーのでスタートしようぜ!」

「せーのっ!」

そして二人でけっこうな勢いで走りだした。

トンネルの中は湿っていて、水たまりがあったりするのでけっこう滑る。

奥のほうまで進むと本当に真っ暗で、自転車のライトだけが頼りだ。

トンネルの途中まではAとほぼ並ぶようなかたちで走っていたのに、トンネルの途中まで来るとAが突然加速しだして、ちょっと置いて行かれた。

トンネルの中は真っ暗だし、心霊動画を撮りに来ているので、一人で置いて行かれそうになって本当にびびった。

俺も全力で自転車をこいでついていき、結局何も起こらずに往復は終わった。

後は撮影した動画を観るだけなのだが、なんとなくびびってしまったのか”例のあそこ”から離れてから動画を観ることになった。

いざ動画を観るも、携帯電話では暗いところなんてうまく撮れるわけもなく、ただひたすら真っ暗な映像がと風を切るような音声が続いた。

やっぱり幽霊なんかうつらないんだなぁ、と思い動画を見続けると突然今までの音声とはまったく違う音声が携帯電話から鳴り出した。それ以外には特に目立ったことはなく再生は終わった。

「なんか叫び声みたいなの聞こえたよね?」
「もう一回聞いてみるか」

ビビりながらも再度聞くと、やはり同じタイミングで女性の叫び声のような音が流れだした。

「これやばくね?マジで幽霊じゃね?」とかなんとか喋りながら、俺達は次の心霊スポットに向かうことにした。

でも、自転車で行ける距離にある心霊スポットをほとんど知らなかった俺達は、とりあえず近くのコンビニに行った。

夏休みという時期もあり、コンビニの雑誌コーナーには心霊スポットを紹介している本がいくつかあった。

Aがおやつを物色している間に、目次から仙台市の心霊スポットを探した。

すると『S市 ◯◯トンネル』みたいな記事があったので、そのページを開くとさっきまで俺達が居たところとすごく似たようなトンネルの写真が掲載されていた。

詳細を読めば読むほど”例のあそこ”に思える。

「これさっきのとこっぽくね?」レジを終えたAを呼び止め、Aに見せる。

「たしかにそれっぽいな」

雑誌に載るほどの心霊スポットに行ってしまったのか。とテンションがさがった俺達は、結局その日は解散し帰宅した。

帰宅してから気がついたのだけれど、その日はお盆期間まっただ中だった。
みんな墓参りに行っていたのだ。だからAしか集まらなかった。

「あ〜あ、お盆期間に心霊スポットに行っちゃったよ〜」と思ったが、心霊動画(音声)がとれて満足だった。

つづく

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